アルバイト生活になり、ガッツリ仕事をしていた時より圧倒的に時間ができた今。忙しい時には読めない本に触れる時間を大切にしています。そんな中、ここ数日読んでいるのが『ラッセル幸福論』です。三大幸福論とも称されるラッセルの幸福論について、28歳現在、品出しアルバイトの僕が触れて感じることを書いていきたいと思います。
書籍『ラッセル幸福論』を読んで
ラッセル幸福論について
ラッセル幸福論とは、イギリスの哲学者、論理学者、数学者であり、社会批評家、政治活動家としても多岐に渡って活躍した「ラッセル」によって唱えられた幸福論です。ヒルティの『幸福論』(1891年)、アランの『幸福論』(1925年)と並んで、三大幸福論と呼ばれる幸福論の一つです。書籍『ラッセル幸福論』の商品ページには、下記のように解説されています。
自分の関心を内へ内へとむけるのではなく,外界へとふりむけてあらゆることに好奇心をいだくこと.偉大なるコモンセンスの人ラッセル(一八七二‐一九七〇)は,これこそが幸福獲得の条件でありそれは自己説得によって可能なのだ,と説く.たくましく,しなやかに人生を生きるための知恵がこの幸福の処方箋にはたっぷりと書き込まれている.
書籍の構成としては、前半で人を不幸にするものについて列挙し、後半で幸福を呼び込む要素や振る舞いについて触れています。読み始めてから読み終えるまで示唆に溢れた一冊なのですが、その中でもやはり印象的なポイントは、内へよりも外へ関心を向けることで幸福になるという考え方です。
客観的な関心を持って生きる
幸せについて考えようとすると、どうしても自分の人生や内面について考えるような、省察的な話が多くなるように思います。そうでなければ、ポジティブシンキングや楽観主義、生きてるだけでボロ儲け論などが多く登場します。
そんな中、ラッセルの幸福論は、自分に関心を向けるよりも、自分の外の世界に関心を向けるべきであると説いています。自分自身についてではなく、自分を取り囲む人や物、こと、状況に興味を持って知ろうとすることが、幸福獲得の重要な要素だと言っているのです。
28歳品出しアルバイトの自分に当てはめると
自分自身ではなく外界に関心を向けるというニュアンスについて、このブログの筆者である僕自身を当てはめて考えてみましょう。
28歳にもなって正社員ではなくアルバイト、こんな生き方で良いのだろうか。テクノロジーはどんどん進化してく中、自分も何か新しいスキルを磨いていった方が良いのではないだろうか。自分はなぜコミュニケーションが苦手なのだろうか。など、このような考え方が自分の内に向かう関心としましょう。
一方で、外界に目を向けるとは。品出し業務をより早く正確に進めるにはどうしたらいいのだろうか?小売業界って昔から今と同じ方法で先入れ先出しをしているのだろうか?もっと効率の良い方法はないのか?今世の中ではどんなテクノロジーが発展しているのだろう?人類はAIをどう活用してくべきだろう?など、外に関心を向けていく。こうすることで思考も行動も次に進んでいくということです。
僕はこの考え方に触れてストンと腹落ちした状態で、今後、実際に掘り下げていきたいと思っています。もし幸福について考えている人がいたら、自分の内にではなく、外界に関心を向けるという考え方について、考えてみてはいかがでしょうか。
おわりに
以上、ラッセルの幸福論に学ぶ28歳品出しアルバイトの幸福度を高める考え方についてでした。書籍『ラッセル幸福論』、まだパラパラっと一周目を通した程度なので、じっくりもう一周してみたいと思います。気になる方がいればぜひチェックしてみてください。
ちなみに、岩波文庫の文字文字した感じはちょいときつい...という方は、まんがでわかるシリーズでもラッセルの幸福論に触れることができますので、よければこちらもどうぞ。
それでは、今回もここまで読んでいただきありがとうございました。明日も素敵な一日になりますように。