28歳品出しアルバイトの奮闘記

スーパーの売り場から見える世界

値引と値下の違いは?販売時点で価格を適宣下げるのが「値引」、特定時点から一律に下げるのが「値下」【品出しアルバイトの職務理解】

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値引と値下、どちらもよく聞く言葉であり、何気なく使っている言葉である。違いは?と聞かれても、分からない人も多いと思われる。しかしながら、小売業者として仕事をしてくためには、それらの違いを理解しておく必要がある。

値引と値下の違い

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販売時点で適宣価格を下げるのが値引

値引とは、対象となるお客様に対して、その時点で、そのお客様に対してのみ価格を下げることを指す。販売時点で、お客様から何らかの交渉を受け、販売価格を適宣、随時、下げるものだ。例えば、パソコンを大量に購入するから、その代わりに一台あたりの価格を下げてもらえないか?などの交渉を受け、その大口のお客様に対して価格を下げるなど。

したがって、値引は購入者となる相手の交渉力や購買力によって、価格を下げる金額が異なるという点を押さえておきたい。

特定時点から一律に下げるのが値下

値引に対して値下(マークダウン)とは、対象となる商品の販売価格を、特定の時点から一律に下げて販売することを指す。

例えば、「冬の終わりにファンヒーターの価格が下げて販売される(季節性による需要の低下による)」「夕方になるとお惣菜の価格が下げて販売される(鮮度による需要の低下による)」などがある。

ポイントはタイミングと対象者

値引と値下、ポイントは「タイミング」と「対象者」である。タイミングは「(交渉などを受けた)販売時点」なのか「特定時点以降ずっと」なのか。対象者は「交渉などを受けた特定の相手」なのか「特定時点以降に対象商品を購入するすべての人」なのか。この視点を持っておけば、値引と値下を混同することはなくなると思われる。

おわりに

販売時点で適宣価格を下げるのが値引、特定時点から一律に下げるのが値下。この違いは似ているようで、かなり大きな違いなので、はっきりと理解しておきたい。なお、ネットで調べると、今回の記事の内容に合致しないものもいくつか見られる。

例えば「売買成立後に価格を下げるのが値引、売買成立前に価格を下げるのが値下」など。(※記事本文で書いたように、値引は"販売時点で適宣"価格を下げることを指すため、"売買成立後に下げる"というのは適切ではない。)

なお、こうした違いは、文脈が違う定義から来ていると思われる。この記事を書いている自分の場合は「販売士検定」を受験するという立場から述べているが、そうでない分野や文脈では定義が異なってもおかしくない。自分がどの定義を採用すべきなのかについては、自分がどの文脈に位置しているのかを把握した上で、情報を取捨選択しなければならない点は補足しておきたい。