28歳品出しアルバイトの奮闘記

スーパーの売り場から見える世界

作業効率化の4つの原則!集中化・平準化・機械化・アウトソーシング【品出しアルバイトの職務理解】

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本日は販売士検定1級の勉強中なり。第3科目ストアオペレーション、第5章ローコストオペレーションの戦略的展開の中で、「作業効率化の原則」たるものが登場する。平成31年の問題にも出題されている重要な部分であり、自分の日々の業務の中でも意識すると面白そうだなと思ったのでメモしておく。

作業効率化の原則

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小売業はもちろん、ビジネスにおいて作業効率は非常に重要なものである。販売士検定1級のハンドブックの中では、作業効率化を考える上で重要な観点を4つ挙げており、それを「作業効率化の原則」と呼んでいる。

具体的には、①集中化(Centralization)、②平準化(Leveling)、③機械化(Mechanization)、④アウトソーシング(Outsourcing)の4つだ。以下、自分なりにそれらの概略を整理すると共に、自分の周辺環境におけるイメージを紐づけてメモしておきたい。

①集中化(Centralization)

集中化とは、バラバラに行っている作業の中で、共通しているものを集中して一括で実施することによって、効率化を図ろうとするものである。例えば、各店舗で行っている加工作業をプロセスセンターに集中させ、一括加工して各店舗へ配送するなどがこれに当たる。

自分が所属する青果部門の身近な例で挙げれば、上述したようなプロセスセンターへの集中化はもちろん、各野菜のカット加工は加工専門の従業員が集中して行うなどの人員配置も該当するだろう。各野菜をカットから袋詰め、売り場への陳列までやっていると非効率的だ。カットはカットでまとめて担当する方が効率が良い。

②平準化(Leveling)

平準化とは、様々な種類の作業や商品を均等にバラして販売することである。集中しすぎることで問題が生じる場合に平準化を行う。これは標準化とは異なる観点である。凸凹のグラウンドを平らにならすようなイメージと言えるだろう。

例えば、発注作業を特定の日にまとめて行う状態で、その日の業務に支障をきたしたり、無駄な人時が発生している場合などには、商品カテゴリー別に発注日を設定するなどして作業を分散し、平準化を行う。

この時期の青果部門で言えば、例えばみかんの検品。みかんの箱売りは、中のみかんが痛んでいないかを定期的に検品する必要がある。売り場には何十箱という量のみかん箱があるので、これを1日でやろうとすると人時割当にムラができて効率が悪い。よって、1日にチェックするみかん箱を品目別にズラすことで、平準化を行なっている。

③機械化(Mechanization)

どうしても人の手を必要する作業以外は、機械化し、オートメーションによる大量生産・大量加工を行うことで効率を高めようとするもの。工場の無人化や無人レジなど、小売業のサプライチェーンにいても機械化は進んでいるし、その流れは今後も加速すると考えられる。

青果の作業場における特有の例を挙げるのは難しい気もする。ということはつまり、スーパーの青果部門は、まだまだ機械化を行う余地が残っているとも言える。今後、どのように機械化が進んでいくか、あるいはいかに機械化・オートメーション化によって効率化ができるかを考えながら業務に取り組んでいきたい。

④アウトソーシング(Outsourcing)

既存の業務フローを見直し、特定の作業を外部の組織に委託することで、効率化を図ろうとするものである。

例えば野菜のパッケージ化を自社内で行うのではなく、全て外部に任せるというアウトソーシングが考えられる。そうすれば、店舗では加工のコストが下がるメリットがある。ただし、パッケージ化を委託する費用が新たなコストとして発生するため、そのトレードオフの中で良いバランスを探っていくこととなる。

棚卸し作業のアウトソーシング、集中補充作業のアウトソーシング、Webサイトの制作運営作業のアウトソーシングなど、各専門家の力を借りて効率化を行う努力は今後もその必要性を増してくると考えられる。

おわりに

効率化の原則については以上。集中化、平準化、機械化、アウトソーシングという4つの観点については、あらゆる作業に当てはめて考えることができるはずだ。自分の仕事に置き換えてみると、どんな工夫があるだろう?と考えてみてはいかがだろうか。

なお、効率化はゴールではなく過程であり、目的ではなく手段であることを忘れてはいけない。効率化によって生み出した時間で、新たな付加価値を生み出し、顧客満足を高める努力へと向かっていかなければ、効率化は人を幸せにできない。

無人化が進んでいく中で、効率化は欠かせない。効率化について考えると共に、非効率な中にある「価値」というものにも目を向ける時が来ているとも思う。例えば、お客様と「献立を考えることのめんどくささに関する談笑をしている時間」は、非効率的であるが、豊かさを考える上では欠かせない時間のようにも思える。人の暮らしに触れるスーパーという職場で、効率というものについて見つめていきたい。ではまた!